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うみねこ通信 No.8 平成12年2月号

ときめく病棟づくり

4階北病棟婦長  磯沼 チヨ

私が担当する整形外科4階北病棟には、労働災害事故で脊髄を損傷された患者様や最近の高齢化社会を反映し80歳・90歳代の方が転倒し骨折をして手術を受けるという患者様もたくさんいらっしゃいます。そういう訳で、車イスでの生活を余儀なくされたり、退院まで長期間要することがあります。

入院が長期に亘る場合、生活の場である病棟の環境とともに療養の一環としての看護をいかに充実させるかが大事になってくると考えております。

環境面で私たち4階北病棟は、次の3つの点を心がけております。

  1. 病棟内の整理整頓をしっかりと行うこと
  2. 療養生活にメリハリを持っていただくよう気を配ること
    (季節感のある飾り付けを行ったり、リハビリの際に病衣からウェアーに着替えていただくのもひとつの工夫です)
  3. 病棟が明るく、さわやかであること

また看護の面では、技術はもとより、いかに患者様の訴えをきちんと受けとめるか、看護ケアを一貫して継続するにはどうしたらいいかということを考えております。

この2月から「看護婦の固定チーム継続受持制」を始めることとしました。ひらたく言えば、一人の患者様が入院された時から退院されるまでを、一人の看護婦(担当看護婦)が責任を持ってお世話させていただくということです。

患者様によっては、「看護婦の○○さんに頼んだら、○○さんはやってくれるけど他の看護婦はやってくれない。」とか、「病状のことを聞いても、看護婦によって言うことが違う。」というご不満を多少なりともお持ちになったことがあるかと思います。 新しい体制では、このようなことを無くするよう患者様からの訴えは全て担当看護婦のもとに集められ、担当看護婦は患者様の看護計画を作成し、他の看護婦にもそれを指示し一層継続した看護ケアを行えるようになります。

新体制をスタートさせるにあたり、入院されている患者様にアンケート調査をお願いしました。よりよい看護ケアを提供できるよう、これからも患者様からのご意見を伺いたいと思います。ご協力お願いいたします。

今私たちは、接遇の研修を受けたり、看護スタッフによる問題解決のための検討会(小集団活動)を開いたり、少しでも前進できるよう努力を続けています。また、固定チーム継続受持制を通じて、患者様に満足のいく看護が提供され、患者様に喜んでいただくことで看護婦も仕事に対する満足を得、自己の成長につながっていくことと思います。いろいろな研修や新しい制度の導入により、心の豊かな看護婦が育っていくと期待しております。

2月から担当看護婦が患者様から「私の看護婦さん」と言われるような関係を作りたいと思います。それが看護の充実につながっていき、ひいては患者様から「この病院に入院してよかった。」と言っていただけるようになれば幸いです。

最後に、今後のことですが、4月から介護保険法が施行されます。ご自宅で療養される方に対する訪問看護の重要性も大きくなると考えられます。入院時の担当看護婦「わたしの看護婦さん」がご自宅を訪問できるようになればなと考えておりますが、実現まではまだ時間がかかりそうです。

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