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うみねこ通信 No.57 平成16年3月号

いろいろ食べて目指そう100歳

栄養管理室長  田村 英子

日本は、世界有数の長寿国になりました。そして、2050年には平均寿命はさらに伸び、女性89歳、男性81歳になることが予測されています。このことは、75歳以上の後期高齢者が増えることを意味しています。つまり、現在の20代後半からの人が該当します。

生活習慣病の発生率は高齢になるほど高まり、寝たきりや痴呆になるお年寄りの増加が深刻な社会問題になってきています。我が国のお年寄りの寝たきり期間は、6年以上にも及んでいるのが現状です。「 健康で長生きしたい」と誰もが願う長寿は、若い時からの毎日の食生活が大きな鍵を握っています。たとえば、ほんの少し味を薄くすることで、長い年月の間に塩分等を抑えることが出来ます。また、いろいろな食材を摂ることで健康な身体を作ることが出来ます。いろいろな食材について紹介します。

1.主食(長寿飯)

ご飯は、玄米や胚芽米など精製していない米を食べることで、ビタミンB1、ビタミンE、食物繊維を摂ることが出来ます。白米には、麦、ひえ、ひじき、黒豆等を混ぜることで、白米に足りない栄養素を補うことができ丈夫な体作りに役立ちます。

2.汁(味噌汁)

味噌汁を飲むことでガン(乳ガン)の予防になります。具沢山にすることで様々な栄養素が溶け込み健康的な味噌汁になります。特に、海草の味噌汁はお勧めです。しかし、塩分の摂り過ぎには要注意です。1日2杯までとしましょう。

3.主菜(大豆、魚、肉)

大豆製品は、植物性蛋白質と、イソフラボン、サポニン、脂肪など沢山の栄養素が含まれています。豆腐は軟らかく消化が良いのでお年寄りや胃腸の弱い方にも安心です。納豆は、血液さらさらにする納豆キナーゼが含まれ長寿のためのおすすめ食品です。

魚は、古くから食べられている動物性の蛋白質です。骨にカルシウムを沈着させるビタミンDを多く含み、骨粗鬆症の予防に役立ちます。青魚には、脳梗塞及び心筋梗塞の予防に有効なDHA等が含まれます。魚を食べ、骨を丈夫にすることも長生きの秘訣です。

肉は、丈夫な血管を保つために必要な良質の蛋白質と、悩をスムーズに働かせる保つために必要なビタミンB1、B2、リンなど身体と脳を若く保つ成分が豊富です。

4.副菜(新鮮野菜、乾物、海草、茸)

野菜は、若さの秘訣になるビタミン類、血液をきれいにする食物繊維、骨や歯を丈夫にするカルシウム等が含まれています。特に、新鮮な野菜には豊富に含まれていますので、毎日両手一杯の野菜を食べることを勧めます。

切り干し大根などの乾物は、太陽の恵みで栄養価も旨みも増しています。ビタミン、ミネラル、食物繊維が多く、身体の機能を改善する成分が多く含まれています。

海草は、蛋白質、食物繊維、ビタミン、ヨードが含まれ強い骨、さらさら血液をもたらします。酢と食べることで栄養分の吸収が高まります。

茸は、身体の免疫力を高め、抗癌作用があると言われています。ビタミン、ミネラル、食物繊維が内臓や血管、肌を活性化してくれます。

5.間食(果物、乳製品)

果物は、ビタミンCを多く含み抵抗力や免疫力を高めます。美肌効果もあり、病気から身体を守ります。果物も長生きには大切な食べ物です。

乳製品は、良質の蛋白質とカルシウムの重要な摂取源です。血管と骨を丈夫に保つには欠かせません。ヨーグルトは、乳酸菌を含み腸の若返りに効果があります。

毎日30種類以上の食材を食事に取り入れることで、脳、骨、腸など身体を若々しく保ち、適度な運動をして、健康な100歳をめざしましょう。

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