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うみねこ通信 No.92 平成19年2月号

臨床検査とは

検査科技師長  葛西 清美

病院で採血や検尿をしたことはありますか?実はそれが臨床検査です。臨床検査は、患者から採取した血液や尿、便、細胞などを調べる「検体検査」と心電図や脳波など患者を直接調べる「生理機能検査」の二つに大きく分けられます。

検体検査
尿・便等の一般検査:腎臓・消化器等の異常の検出・チェック
血液学的検査:赤血球・血色素で貧血の程度、白血球数で炎症程度の把握
生化学検査:糖質、蛋白質、ビタミン、ホルモン等で臓器の異常把握
免疫血清検査:免疫機能状態で身体侵入細菌等を特定
微生物検査:病気を引き起こす細菌を検出
輸血検査:輸血の為の血液型検査や交差試験
病理検査:臓器やその一部を顕微鏡で観察し悪性かどうかを判断
生理機能検査
心臓系検査:心電図、脈波等で心筋梗塞や心不全などの診断に利用
脳波検査:脳からの電気的信号を記録し、脳神経などを調べる
呼吸機能検査:肺活量など呼吸機能測定
超音波検査:体に超音波を当て、その反射波で臓器の状態を調べる
検査で何が分かるの?

体調が悪いと、危険信号が体から発生されます(例えば頭痛、熱っぽく身体がだるい等)。病院で受診すると問診や聴診などの情報から、投薬などの治療を行います。しかし症状の原因が分からなかったり、同じ症状でも複数の病気が考えられる時もあります。そこで

  • (1)症状の原因を調べる
  • (2)似た症状から該当する病気を調べる
  • (3)診断を確認する
  • (4)病気の進行度合を調べる
  • (5)投薬による副作用の度合いを調べる
  • (6)治療の効果を確認する
などの目的で様々な検査をします。
ご自分の健康時の値(基準値)を知っていますか?

血液学的検査を受けて検査結果を聞いた時、それらが正常なのか異常なのかが、最も気になるのではないでしょうか。そこで正常と異常の“物差し”となるのが検査項目毎の基準範囲(基準値)です。基準範囲(基準値)は性、年齢、生活習慣、検体採取条件等々で変わります。飲酒が続いた時、連日の疲労が蓄積していた時、検体採取が早朝或は午後で、運動後などで項目により結果が変化します。拠って検査結果と見比べる時は、あくまでも一般的な目安だと考えたほうが良いかも知れません。

検査結果で悩まずに、医師に相談して!

検査結果で、疑問に思ったり悩んだりしないで医師に相談するのが一番です。問診から、全身状態から、検査結果から総合的に判断し、あなたの健康状態を把握してくれます。

節目毎[ふしめごと] の健康診断は、楽しい毎日を約束します。
普段から自分の身体に関心・興味を持ってください。

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