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うみねこ通信 No.121 平成21年7月号

生理機能検査とは

主任臨床検査技師  鳥越 健一

生理機能検査は患者さんの体から機器を利用して情報を取り出して診断・治療に役立てる検査法です。心電図や脳波検査のように体に電極をつけて行う検査や、息を吸ったり吐いたりする呼吸機能検査などがあります。検査を行うときには、衣服を脱いでいただくことが多いので、身支度のし易い服装が望まれます。当院生理検査室で行っている主な検査の内容を簡単にご説明いたします。

【心電図検査】
不整脈(リズムのみだれ)・心肥大・狭心症・心筋梗塞など心臓に異常がないかを調べる検査です。
  • 1.心電図(安静時):心臓は動くときに弱い電気を発生し、この電気信号を合図に心臓が動きます。この電気的変化を波形として記録したのが心電図です。検査のやり方は、ベッドに仰向けになっていただき、両手・両足・胸部に電極をつけて行います。
  • 2.ホルター心電図検査:安静時心電図ではとらえられない一過性の心電図変化を調べる検査です。動悸の原因や失神、めまい、息切れ、胸痛などの症状、ペースメーカーを取り付けている患者さんの評価などを行います。検査のやり方は、胸部に電極をつけ、携帯用の心電図記録計(それ程負担になりません)を約24時間携帯して行います。生活は飲食や仕事など普段通りできますが、機械が水にぬれてしまうので入浴は出来ません。
【呼吸機能検査】
肺の大きさや肺に出入りする空気の量などを調べる検査です。肺の病気の診断や手術の前に肺の働きを調べるために行います。検査のやり方は、マウスピースを口にくわえます。検査技師の声に合わせて、呼吸(息を大きく吸ったり、勢いよく吐いたり)をしてもらいます。
【超音波検査】
超音波とは、人には聞き取ることの出来ないほど周波数の高い音のことで、その音の反射を利用して、各臓器の形状(大きさ、性状)、血液の流れなどを画像として表示して調べる検査です。検査のやり方は、超音波の通りをよくするため、体表面にゼリーをつけ探触子(プローブ)を当てるだけで体内の様子が分かります。人体には被爆がなく安全な検査です。検査室では、心臓・腹部・乳腺・甲状腺・頚動脈・下肢静脈エコーなどを行っています。
  • 1.心臓超音波検査:超音波を使って、心臓の状態を調べる検査です。心臓の大きさや動き、壁の厚さ、心臓内の弁の状態などを画面でみることが出来ます。
  • 2.頚動脈超音波検査:超音波を使って、頚部(首部)の動脈血管の壁の厚さ(動脈硬化の程度)や血液の流れ、血栓(血の塊)などがないかを調べる検査です。
  • 3.乳腺・甲状腺超音波検査:超音波を使って、乳腺や甲状腺の状態を調べる検査です。しこりがある場合は、形や大きさを写真に記録します。

十分な検査結果を得るためには患者さんの協力が必要になります。検査の際にはご協力をお願いします。質問などありましたら、遠慮なく担当技士に申し出下さい。

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