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うみねこ通信 No.141 平成23年3月号

弁護人の口頭弁論

管理栄養士  川村 美穂

食の安全や健康志向など「食べもの」が脚光を浴びていますが、皆さんはご自分の食生活について考えたことはありますか?よく「食べ物は、気をつけている」とか「今まで問題がなかったから大丈夫」なんてことを聞きますが、本当に大丈夫ですか?


そもそも食生活とは「何を食べるか」ではなく「いつ・どのように食べるか」であることを知ってほしいと思います。例えば、「肉を食べること」が悪いのではなく、「肉が好きだからいつも沢山食べていること」が要注意なのです!他にも、漬け物を減塩にすることだけが良いのではなく、いつもの半分でやめたり、一回食べないことも有効なのです。


つい「これを食べていればいい」とか「これを食べなければいい」と、食べもののせいにして、食べものだけを代えようとしていますが、ちょっと待って!!もう一度、考えてみて下さい。皆さんの期待を一身に背負った「食べもの」は、かなりのプレッシャーを感じているはずです。そして、思っているはず、「私にはそんなにすごい力は無い」と。


仕事や日常生活でも同じことです。食べものを道具に置き換えてみましょう。どんなに高性能な最新式の道具でも使い方を知らなかったり、間違って操作すると何の役にも立ちません。でも、旧式の手間がかかる道具でも、毎日使い慣れたものであれば、不安なく安全に扱えるでしょう。


食べものに食べてはいけないというものは、基本的にはありません。(一部アレルギーのある方などは禁止ですが。)逆に絶対に食べなければならないものもありません。しかし、自分が選んで、手で運び、口で噛みしめ、体内に入れているのです。主導権は、皆さん自身が持っています。食べものの弁護人として、是非「食べ方」を見直し、チャンスがあれば改善してみることをお勧めします。それが「食べもの」で健康になる第一歩だと思います。


今回は、この5項目を提案します。


①一日3食、ゆっくり食べる(昼・夕・夜食の3食は太りやすい)
②主食(ごはん)・主菜(おかず)・副菜2皿(野菜)をセットにする
③食べ過ぎないで腹七-八分目にする
④活動量を増やす(代謝が低下し始める中高年は特に注意が必要)
⑤夜更かしせずに、朝日を浴びる(体内時計を整える)

もし、治療などで食事に不安を感じたり、食べ方が心配な方は、主治医にご相談いただければ、管理栄養士がお話を伺うこともできますので、気軽にお声をお掛けください。

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