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うみねこ通信 No.161 平成24年11月号

スポーツドクターとは

第2整形外科部長 佐藤 英樹

今年開催されたロンドンオリンピックでは、日本選手団は史上最多の38個のメダルを獲得しました。大変な盛り上がりのなか、睡眠不足となった方も多かったのではないでしょうか。青森県に関係する選手の多くも健闘し、女子レスリングで八戸市出身の伊調馨選手、小原日登美選手が金メダルを獲得したことは、震災復興途上にある地元に大きな勇気と感動を与えました。伊調選手については、大会直前に足関節の靭帯を損傷し、メディカルサポート(医療的支援)を受けながら金メダルを獲得したことが報道されています。今回はメディカルサポートの中心となるスポーツドクターについてご紹介します。

―スポーツ医学―

スポーツドクターがたずさわるスポーツ医学とは、競技スポーツ選手の身体能力の強化、トレーニング方法の開発、けがの予防、けがの治療と復帰などを扱う専門的分野とされています。実際にはスポーツドクターに加え、アスレティックトレーナー、理学療法士、看護師、柔道整復師、鍼灸師、指圧師、コーチ、栄養士などがチームを組んでスポーツ選手のサポートを行っています。近年では、競技スポーツ選手のみならず、レクリエーションスポーツ、健康を維持するための健康スポーツなどにもその知識は拡がり、疾病予防への応用も試みられています。

―スポーツドクターの種類―

国内では3つの団体が認定するスポーツドクターがいます。日本医師会健康スポーツ医(日医スポーツ医)、日本体育協会認定スポーツドクター(日体協ドクター)、日本整形外科学会スポーツ医(日整会スポーツ医)です。認定を受けている医師は日医スポーツ医が約19000人、日体協ドクターが約5000人、日整会スポーツ医が約5000人です。1人で複数の団体から認定されている医師もいます。スポーツドクターといえばすべて同じような印象ですが、それぞれのスポーツドクターで役割はやや異なっています。

日医スポーツ医は健康増進を目的に、診療、メディカルチェック、運動処方などを行っています。具体的には学校医、地域コミュニティーでの保険医、産業医などとして活動しています。内科医がもっとも多くの認定を受けており、かかりつけのスポーツドクターとしての側面を持ち合わせています。

日体協ドクターはスポーツ選手、スポーツに参加する人々の健康管理、スポーツ傷害の予防、治療、さらにはスポーツ医学の研究、教育、普及などに携わっています。さまざまな競技のチームドクターとして活動している医師も多く、スポーツ現場から病院、診療所での診療まで幅広く活動しています。担当しているスポーツ、診療可能なスポーツが限られている場合もあり、その分、競技の特殊性に対応している場合があります。整形外科のみならず、内科、外科、脳神経外科、小児科など異なる科の医師も多く所属しており、幅広いニーズに対応しています。

日整会スポーツ医はすべてが整形外科医であることが特徴です。スポーツでのけが、スポーツ選手のけがに対する病院、診療所での診療を行っています。一般的なけがへの対応に加え、膝、肩、肘、足、脊椎、手など部位別の専門をもっている医師も多く、スポーツ整形外科医として専門的な診療を行っています。

―スポーツ傷害が起きてしまったら―

競技スポーツ選手の傷害であれば、日体協ドクターもしくは日整会スポーツ医への相談、受診をおすすめいたします。お近くの日体協ドクター、日整会スポーツ医はホームページで検索が可能です。ホームページで検索ができない場合には、青森労災病院整形外科スポーツ専門外来(月曜日・水曜日午後)でもスポーツドクターの紹介を行っています。どうぞお気軽にご相談ください。

日本体育協会スポーツドクター

http://www2.japan-sports.or.jp/doctor/


日整会認定スポーツ医

http://www.joa.or.jp/jp/public/search_
doctor/sports.html

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