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うみねこ通信 No.167 平成25年5月号

あなたの安全を守る お薬手帳

薬剤部長 中村 一成

「お薬手帳」は病院、薬局で処方された薬の名前や飲む量、回数などの記録(薬歴)を残すための手帳です。この記録がありますと、どのような薬をどれくらいの期間使用しているかを医師、歯科医師や薬剤師が判断でき、診療に役立つばかりか、自分自身の安全を守る事が出来ます。今回はそんな「お薬手帳」についてお話しします。

【お薬手帳の活用法】

①医療機関にかかる時は必ず持っていきましょう。

病院、歯科医院、薬局に行った時は毎回必ず持参し医師、歯科医師や薬剤師に提出してください。また常に新しい情報を更新していくようにします。

同じ薬が続くからと言って記録を飛ばしたりすると、医療従事者が見て、「○月○日以降記録がないから、この薬はもう飲んでいないんだな」という誤解が生まれますので記録は毎回してもらう事が必要です。

②薬の飲み合わせのチェックに活用

複数の病院にかかって多くの薬を処方されたり、市販薬を買って飲んでいる場合、薬の飲み合わせによっては効果が強く現れて副作用がでたり、逆に効果が弱まってしまう事があります(この事を相互作用と言います)。医療機関から処方された薬だけではなく、市販薬やサプリメントの服用歴なども記入しておく事で、同じような薬が重なっていないか、また飲み合わせ等についても確認ができ、薬の相互作用による副作用の危険性を避ける事が出来るメリットがあります。

受診の時は

③以前、飲んで自分に合わなかった薬のチェックに活用

薬を飲んだ時また副作用が出た事で自分に合わないと感じることがあった場合、その薬の名前とその時の症状などを書き込んでおきましょう(もしくは書いてもらいましょう)。アレルギー歴、副作用歴を書く事で自分に合わない薬を避けて処方してもらえます。

④言いたい事、伝えたい事を書いておきましょう

次回受診する時のために医師や薬剤師に相談したい内容を書いておくのもオススメです。限られた時間で大切な情報共有が出来ます。また症状の変化を記入しておく事も良い事です。

⑤お薬手帳は一冊にまとめましょう

一人で何冊も「お薬手帳」を持っている人がいますが、これでは飲み合わせのチェックができません。必ず一冊にまとめるようにしてください。医療機関ごとに別々の手帳を使うと記録が一元化できず、他に飲んでいる薬があるか分からなくなってしまいます。一冊の中に複数の医療機関での治療薬が記載される事で飲み合わせの確認ができます。

⑥いつも携帯・いつも同じ場所に保管しましょう

旅行先で病気になった時や災害時に非難した時、救急の時など、「お薬手帳」があれば、飲んでいる薬を正確に伝える事が出来ます。東日本大震災では医療機関が被災してこれまでの通りの医療が出来ない時「お薬手帳」が大変役に立ちました。

【更に安全に治療して頂くために】

当院では更に安全に治療して頂くため、受診の際は「お薬手帳」だけではなく、「現在服用中の薬」や「薬剤情報提供書」の持参を推奨しています。「お薬手帳」だけでは不明瞭な情報を「現在服用中の薬」「薬剤情報提供書」から確認する事が出来るからです。安全で安心な治療のためご協力お願いします。

 

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