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うみねこ通信 No.188 平成27年2月号

放射線画像

中央放射線部長 中林 秀樹

当院の「看護の日」等で放射線画像を紹介したことがあります。その時、画像を見た人たちは興味深そうな反応でした。

放射線部では、単純X線写真・CT 等の画像を作成し診断の為の情報を提供しています。

単純X 線検査

胸部X線写真や骨X線写真などを指します。ほとんどの人は経験したことがあると思います。何も使わないで組織のコントラストだけで検査ができるものです。X線写真というとフィルムを思い浮かべるかもしれませんが、現在はコンピュータを使って画像を処理し、モニターで観察するようになっています。この時のデータ(デジタル)を記録装置にため込んでおいて何時でも再現できるような仕組みになっています。

造影X 線検査

人体は胃・腸などの臓器もあります。しかし、体を作っている筋肉や脂肪などとX線の透過する割合があまり変わらないため画像上区別がつきません。そこで造影剤という薬剤をつかってコントラストを作り出してその形態を観察する方法です。今はあまりやっていませんが胃の検査の時、バリウムを飲んだことを思い出してください。造影剤も進歩して液体状のものや注射剤もあります。注射剤はアレルギーや薬の飲み合わせの影響がある場合もありますので質問された時にはお答えください。

CT 検査

人体を輪切りにして体の中を覗き込むことができる検査です。X線検査では様々な臓器が重なって一つの画像になってしまうので診断するには熟練が必要になります。CT では重なりがなく臓器の輪郭と内部の様子を分かりやすく観察できるので詳細な情報を得ることが出来ます。コンピュータが著しく進歩し、0.3 ㎜の厚さで1回転0.3 秒と瞬時に画像処理されるので、検査が終わってすぐに結果が表示されます。

糖尿病の人は血管がもろくなり詰まりやすくなると説明を受けます。しかし、なかなかイメージが湧かないものでしょう。先ほどの造影剤を注射して適当なタイミングでCT 検査を行うと血管の情報を得ることが出来ます。この情報を画像処理し血管を3次元表示して見てもらうと大抵の人は納得してくれます。更に正常な血管画像を示して比べてみるとなお一層怖さの理解が増すみたいです。患者さんにとっても視覚的にとらえることができるのでわかりやすくなると思います。以前は大掛かりな検査をしなければ得られなかった情報が患者さんの身体的負担を減らし短時間にできるようになっています。

MRI 検査

MRIは放射線を使わない検査です。組織の中に水分が多いか、脂肪分が多いかなどの情報を得て画像を作ります。正常な状態の組織のMRI信号と比べて、高いレベルなのか、低いレベルなのかによって脂肪分が多いとか血液成分が含まれるなどの判断がつくようになります。そのため形態的に変化が現れる前に病気をとらえる可能性があります。この検査はただ寝ているだけなので体への負担は少ないですが、狭いトンネルの中に入るので、狭いところが苦手な人には無理な場合があります。

そのほかにも、RI検査、血管造影検査、骨密度検査等を行っており、患者さんに負担の少ない検査法を考えながら業務を行っています。

 

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