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うみねこ通信 No.189 平成27年3月号

尿失禁の予防・改善の為の運動療法(骨盤体操)
~尿漏れを予防・改善するために~

中央リハビリテーション部長 和田 昌一

失禁は排泄障害に位置付けられていて色々なタイプ(下記参照)に分類されていますが、「病気」というよりも「困ったこと」として悩んでおられる方も多いのではないでしょうか?

腹圧性尿失禁: 咳・くしゃみ・立ち上がった時など、お腹に力が入った時、不意に尿が漏れる。
切迫性尿失禁: 尿意を感じてから我慢できる時間が短く、トイレに行き着くまでに尿が漏れる。
頻      尿: 一般的に言われる「トイレが近い」状態。夜間頻尿が著しいと睡眠障害を起こす。
機能性尿失禁: トイレが遠かったり、下着を脱ぐまでに時間が掛かる為に尿が漏れてしまう。
※医師の判断と専門的治療が必要となる神経障害・内分泌障害。精神障害などによって生じる排尿障害は省かせて頂きます。

上記に記した内容が原因の尿失禁では、女性の4人に1人、男性の10人に1人が悩まされている、と云う報告が有ります。失禁を「困ったこと」とか「歳だから」「仕方が無い」と諦めずに、問題を解決する努力を初めてみませんか?

骨盤体操(骨盤底筋群の筋力強化)

以下に示す姿勢でリラックスして、肛門または膣を5秒間強く締めるように力を入れ、次いでゆっくり緩めます。20回程度を1セットに1日3~5回程行うことを目標にしましょう。

① 両足を開いたうつ伏せ

② ①の姿勢から両膝を曲げる
お腹はたるませる

③ 背筋を伸ばしたあぐら座り

④ 足を開いて膝を伸ばした仰向け

⑤ 両手をお尻に当てて
爪先は外に向ける

⑥ 両足を軽く開き、爪先は内を向け、
膝を軽く曲げて前傾姿勢になる


残念ながら薬物療法に優る程の効果は有りませんが、副作用が無く、また現在尿失禁の無い方は予防にもなります。切迫性尿失禁の方にとっては下着を脱ぐまで我慢するのに役に立ちます。

パジャマのズボンや下着を脱ぎ易いものに変えることも、切迫性尿失禁や機能性尿失禁対策には必要です。

 

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