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うみねこ通信 No.218 平成29年8月号

体調管理のポイント ~夏バテ解消から風邪予防まで~

主任管理栄養士 川村 美穂

皆さんの中にも夏バテに気を付けていらっしゃる方が多いと思います。夏バテは、医学的な用語ではありませんが、「からだがだるい」「食欲がない」「眠れない」など夏の暑さによる体調不良の総称で、どなたでも経験したことがあると思います。

そこで今回は、食事や生活習慣を一度見直すことで、これからの時期に注意していただくためのポイントを紹介します。

ポイント1「バランスの良い食生活」

やはり一番はこれです。

夏は冷たいめん類など炭水化物にかたよった食事になりやすく、また秋にはいも類や果物などばかり食べてしまうことも。これでは栄養バランスは崩れやすいですね。不足しやすいタンパク質やビタミン、ミネラルは意識して摂るようにしましょう。

タンパク質を摂るために肉、魚、大豆製品などを一食ごとにいずれか一品とることを心がけましょう。またビタミンやミネラルを含む旬の野菜を積極的に取り入れ、季節の果物は楽しむ程度にしてください。食欲が落ちているときには、にんにくや生姜などの香味野菜やスパイスの活用もおすすめです。

冷たいものばかりを食べ続けると胃腸の働きが弱まります。電子レンジなどの調理器具を上手に活用して温かい料理も味わうようにしましょう。

ポイント2「水分補給」

喉の渇きを感じる前に、「早め・こまめ」の水分補給がポイントです。

暑くなって大量に汗をかくと水分と塩分が失われ、熱中症の危険が増します。水分の摂取量が少なく、喉の渇きを感じるまでに時間がかかる高齢者や、体温の調整機能が未熟な子どもには、特に注意が必要です。汗をかいて水分が失われやすい外出(外歩き)や就寝の前には、コップ1杯程度の水分を補給しましょう。

大量の汗をかいたときは、真水ではなく適度な塩分と糖分を含み吸収率にも優れた経口補水液やスポーツドリンクを活用します。1ℓの水に塩小さじ1/4位入れ(0.1~0.2%程度の食塩水)、レモンの搾り汁や少量の砂糖などで好みの味付けをすると自家製ドリンクを簡単に作ることができます。
※ビールなどのアルコールは脱水作用があるため、水分補給には適しません。炭酸飲料などの飲みすぎは糖分の摂りすぎにつながるため注意が必要です。

ポイント3「睡眠」

眠りの質を上げる工夫として、ぐっすり眠ることも大切です。寝室内を快適に保つために、温度は約28度、湿度は50~60%を目安に、エアコンや扇風機を活用しましょう。季節に合わせ、暑い夏の夜には、イグサ、竹、麻など通気性の良い天然素材や、ひんやりと感じる素材で作られた寝具などを選んだり、涼しくなる秋には肌掛けを一枚多く用意しておくのがいいですね。

ポイント4「適度な運動」

軽く汗ばむ程度の運動がおすすめです。

体力維持にもつながるウォーキングや軽いジョギングなどを15~20分ほど行うと、汗腺が開いて汗をかきやすくなります。汗をたくさんかいたときは、水分補給をしっかりと行い、着替えなどで汗をかいた後も快適にしましょう。また、真夏の炎天下で運動をするのは熱中症のリスクが高く危険ですので、気温が低く、日差しも弱めの早朝や夕方以降に行うのもいいでしょう。外出や運動が苦手な方は、室内で行うテレビ体操やストレッチも毎日続けていくことが大切です。

よく知られたポイントではありますが、日ごろから体調管理を心がけておくことが重要で、免疫力維持や風邪予防にもつながっていきます。特別なことと構えず、快適に過ごすための工夫をしてみてください。

 

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