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うみねこ通信 No.267 令和3年9月号

コロナウイルスと目

眼科部長 木村 百子

昨年から世界中がコロナウイルスにふりまわされています。青森県に住んでいても感染者と接触する可能性はあり、感染防御の知識は必要です。
コロナは口や鼻という上気道の粘膜からが主な感染経路ですが、目の結膜という粘膜(白目の透明な膜、瞼の内側の粘膜)からも感染します。これはコロナウイルスに限ったことではなく、はやり目、プール熱、など目の粘膜からウイルスに感染する病気は他にも色々知られています。
新型コロナウイルスに感染している方の咳やくしゃみ、しゃべっているときの唾液に含まれるウイルスが顔にかかった場合、目の粘膜からウイルスが体の中に入る可能性があります。また、ウイルスが着いたテーブル、パソコンのキーボード、各種スイッチなどを触った手で目をこすったり触ったりして感染する場合も考えられます。目に触らなければできない行為①コンタクトレンズの着脱②目薬の点眼をするときは要注意です。どちらも前後に充分な手洗いをする必要があります(アルコール消毒液は目に入ると角膜に障害を起こしますので、アルコールで消毒した場合は手が乾燥するまで目を触らないようにしてください)。眼鏡はウイルスの飛入抑止の一助にもなりますので、この機会に眼鏡使用を考えてみてはいかがでしょうか。また、疲れ目の目薬や白内障の目薬など他人の使用した点眼薬を使わないようにしてください。
コロナに感染した場合、目に充血、流涙、眼脂などの結膜炎症状が起きる頻度はおよそ0.8~ 3 %とされています。しかし、結膜炎は細菌、アレルギーなど様々な原因で見られる病態ですので、目が充血しただけではコロナ感染を疑う必要はありません。ただ、周囲に感染者がいた場合、流行地に滞在した場合、発熱がある場合などは可能性も否定できません。
コロナ感染症かもしれないと疑われるときは(八戸市の場合)
1)かかりつけ医がいる方は、まずかかりつけ医に電話で相談してください。
かかりつけ医が対応可能な施設の場合は、その施設に指定された時間に受診することになります。かかりつけ医が対応できない施設の場合は、他の検査可能な施設を案内されますので、そこを指定の時間に受診してください。
2)かかりつけ医がいない場合
青森県新型コロナウイルス感染症コールセンター(24時間対応)
0120-123-801に相談してください。
3)新型コロナ感染者と接触したなど心当たりのある方
八戸市保健所受診相談センター
0178-38-0729に連絡してください。
八戸市でもワクチン接種が進んでいますが、たとえ2回接種したとしても、今のところウイルスに感染しない、他人に染さないとは証明されておらず、今まで通りの感染防御が必要です。
 

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