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年をとってくると誰でも「もの忘れがひどくなった」と感じることがあると思います。これは老化現象のひとつで、病気とは違い特に問題する事はありません。一方で、病気により記憶や知能に障害が生じ日常生活に支障をきたす事があります。これが「認知症」です。この「認知症」の多くはアルツハイマー病と呼ばれる病気です。アルツハイマー病の初期症状として「もの忘れ」がありますが、大切なのは老化による「もの忘れ」と区別する事が必要だという事です。
SPECT検査はアルツハイマー病の早期から脳の血流分布の異常を捉えることができ、早期診断に有効との報告がされています。
認知症の画像診断では、萎縮などの脳の形態的な異常をみつけるためにMRIやX線CT等が、機能的な異常をみつけるために脳血流SPECT検査が行われます。脳の血流分布の異常を確認できるSPECT検査は、認知症の早期診断や認知症の種類の鑑別に役立つ情報が得られます。
脳SPECT画像を3D-SSPという方法でコンピュータ処理し、正常の人と比べて脳の血流が落ちている場所を分かりやすく表示する事ができます。これにより、どの場所の血流が低下しているかを見ることでアルツハイマー病の早期診断に役立ちます。
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