当科は消化器疾患を中心に診療を行っています。内視鏡やエコー、CT、MRI等の機器を駆使し、早期がんの発見など的確な診断に努めています。

　また、外科や放射線科との連携により、個々の病態に最も適した治療法の選択が可能となっています。さらに、インフォームドコンセントを重視した上で、内視鏡的治療を含めた内科的治療全般を当科で担当しています。

　入院加療で行っている主な疾病・治療は下記の通りです。

消化管（食道・胃・腸）疾患

食道がん、胃がんおよび大腸がんに対しては、初期の場合は内視鏡的に切除します。外科手術でも切除できない場合には抗がん剤の投与を主として行っています。また、食道がんでは抗がん剤を併用した放射線治療法を多く行っています。

胃・十二指腸潰瘍の出血に対してはクリップ法を中心にアルゴンプラズマによる焼灼法、薬剤の局注法を適宜併用して、内視鏡下での止血を行っています。

肝胆膵（肝臓・胆のう・胆管・膵臓）疾患

肝がんに対しては経カテーテル的肝動脈塞栓療法、リザーバを用いた抗がん剤動注療法を放射線科医の協力のもとに行っています。

総胆管結石症および黄疸を伴なう膵がん、胆管がんに対しては内視鏡的（経乳頭的）あるいは経皮的なアプローチによる採石やステント挿入を病態に応じて行っています。

• 臨床統計（令和4年度）