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当科では消化管がん(食道がん、胃がん、大腸がんなど)や肝胆膵領域のがん(肝細胞がん、胆管細胞がん、肝外胆管がん、膵臓がんなど)を中心としたがんの診療を担当しています。
また、専門外ではありますが、患者さんの要望に応じて悪性リンパ腫や多発性骨髄腫、一部の希少がんについても弘前大学医学部付属病院や青森県立中央病院と連携しながら、化学療法を行うケースもあります。
当院では、保険診療外の化学療法は行うことができませんが、各種のがん治療ガイドラインを基本として、外科や放射線科との連携により、個々の病態に最も適した治療法を選択肢として提示し、インフォームドコンセントを重視した上で診療を進めております。
外科のがんに対する診療内容や取り組みは以下のとおりです。
頭頸部悪性腫瘍については、高精度放射線治療を実施している当院の放射線科とのチーム医療による治療や八戸市立市民病院、弘前大学医学部附属病院との医療連携による治療に取り組んで参ります。
がん放射線治療は、現代のがん治療の主軸のひとつを担っています。
当科では、地域の基幹病院としてがん放射線治療を長らく担ってきましたが、最近少しずつ紹介されているように、2020年初頭より機器整備や体制改善を図ることで、八戸市および周辺地域の先端を走る最新の放射線治療を提供出来るようになりました。
具体的には、巷で“ピンポイント照射”と呼ばれる定位放射線治療と体幹部定位放射線治療、がんの形状に合わせて照射し周辺臓器の線量低減を図る強度変調放射線治療(IMRT)およびその進化形である回転型強度変調放射線治療(VMAT)、また画像情報を用いて放射線治療時の誤差をリアルタイム補正し正確に照射する技法である画像誘導、呼吸運動により生じる位置のずれを最小限のものにする呼吸運動対策などがこれらに相当しますが、最新治療技術は既に現時点のルーチン治療に組み込まれており、従来用いられてきた外照射技術と併せて活用することで、ほぼ全領域のがんに対応できるようになっています。
さらに、放射性同位元素であるRa-223(ゾーフィゴ)やI-131(放射性ヨード)を注射や経口服薬で体内に投与し腫瘍に局所的に集積させることで抗腫瘍効果を得る内用療法も盛んに行われており、外照射との組み合わせによる治療効果の増強も積極的に行われています。
放射線治療は、体に優しい“低侵襲性”という特徴を有することで元々高齢者のがん治療には適した治療法でありましたが、上述のように我々自身も驚くような治療技術の進歩によって今まで以上にがんに線量を集中し周囲の臓器への影響を小さく出来るようになったことで、高齢の患者さんを中心とした地域のがん患者の皆様に今まで以上に広くご活用いただける環境づくりも含め、日々努力を重ねていきたいと考えています。
医師のみなさまへ放射線科診断科は、画像診断とIVRによりがん患者様の診療に寄与しています。IVRとは、画像診断情報を元にして、血管造影に用いるガテーテルとガイドワイアーを駆使し、体の深部に至る手技の総称です。IVRの手技は、血管系と非血管系に分かれます。
血管系では、①すべてのがん患者の治療をサポートする上で必要なIVHリザーバー(CVポート)留置、②肝細胞がんや腎がんなどの多血悪性腫瘍の動脈塞栓術、転移性骨腫瘍などの疼痛緩和を目的とした動脈塞栓術、肺や腹部臓器のがん性出血を止めるための塞栓術、③主に肝がんの動注化学療法を目的とした動注リザーバー留置、④肺がんなどの浸潤による上大静脈閉塞や、肝がんの浸潤による下大静脈閉塞に対する静脈ステント留置による血流再開(血管形成術)などがあります。
非血管系では、①悪性腫瘍の生検、病気進行に伴う膿瘍や胸水、腹水などのカテーテル穿刺による排液、②肝・胆道系の悪性腫瘍による閉塞性黄疸に対する胆道内瘻術、③がん性腹膜炎などによる難治性腹水に対する腹腔-静脈短絡路造設術、④胃切除術後やがん性腹膜炎で飲水・食事摂取不能な方への経皮経食道胃管挿入術:PTEGなどがあります。これらの手技を通してがん患者様の症状緩和に努めてまいります。
口腔外科では舌癌をはじめとして、上顎癌・下顎癌・頬粘膜癌・耳下腺癌・顎下腺癌・口底癌、口峡咽頭癌など多岐にわたる口腔癌(頭頸部癌)を診療しています。これらの症例に対して腫瘍摘出術や頸部リンパ節郭清術などの手術を行うのはもちろんですが、癌摘出後の後遺障害(口腔顎顔面欠損・構音障害・経口摂取困難他)を改善させることを目的に、遊離組織移植術や骨移植術・有茎皮弁術を応用した即時再建手術も導入しております。また、近年では高齢者の口腔癌患者も増加しており、切除不能な症例に対しては動注カテーテル・リザーバー埋入下に超選択的動注化学療法を併用した放射線療法を採用し治療効果を上げています。
TEL: | 0178-33-1551(内線2354) |
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予約受付時間: | 平日8時15分から16時30分 |
料金: | 30分まで 7,150円(税込) 1時間まで11,000円(税込) |
担当: | 地域医療連携室 |
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TEL: | 0178-33-1551(内線2354) |
予約受付時間: | 平日8時15分から16時30分 |
料金: | ご相談ください |
薬剤部では、患者さんが入院治療と同等に安心して外来化学薬物療法が実施できるように、日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師が薬剤の効能・効果、副作用の種類と副作用に対する薬剤、医療用麻薬等の使い方などを説明しています。さらに市内の保険薬局との連携を強化し、抗がん剤治療の質を向上させる観点から、当院ホームページに化学療法のレジメン(治療内容)を公開し、地域の保険薬局に勤務する薬剤師を対象に研修会を実施しています。それにより保険薬局薬剤師が副作用の有無を確認し発見した場合は速やかに当薬剤部に報告する事で適切な治療が受けられる仕組みを構築しています。
がん診療における臨床検査の役割について
がん診療においては多くの職種の専門的知識、技術による総合的な取り組みが必要です。当院中央検査部はおおまかに下記の検査について検査情報を発信しています。
がんがあると、血液や尿中に、健康な人にはあまりみられない特定の物質が増加することがあります。そのような物質を「腫瘍マーカー」といいます。多くの腫瘍マーカーは、がんがあれば必ずふえるとは限らないことや、正常な状態や良性の腫瘍の場合にもふえることがあるため、腫瘍マーカーの結果だけでは、がんと診断することはできませんが体への負担がなく、簡単に検査できます。
超音波検査症状が出ないうちにがんを早期発見したり、画像によって広がりや性質を調べるなど、現在のがんの診断に欠かせない検査となっています。超音波検査において描出された画像を観察し、臓器の大きさ、性状、腫瘤の有無やその良悪性などを調べます。瞬時に画像を作ることができるので、心臓などの動きや血液の流れも観察できます。
病理診断部は、検査科の一部門です。臨床各科から提出される組織検体、細胞検体などを適切に処理し、病理診断を行います。
病理診断は、臨床情報、臨床検査所見を踏まえた上で、採取された検体の肉眼的観察、顕微鏡的観察を行い、時には分子生物学的検査も併用した上でなされます。病理診断は、病変の確定診断、最終診断になることが多く、病理診断の結果によって、その病気の治療方針が決定されます。時には治療中にも病理診断を行って治療効果を判定し、治療の継続ないし変更などの判断を行うこともあります。
患者さんを直接診察することはありませんが、治療上重要な役割を果たしている部門です。病理診断の知識、技術は日進月歩であり、当院では弘前大学分子病態病理学講座と連繋し、最新の病理診断の提供を行っています。
中央放射線部では各診療科や地域の医療機関からの依頼に対応し、各種画像診断、放射線治療、核医学診療の中心的な役割を果たしています。
画像診断では画像による病気の診断、治療経過の把握などを行っています。また、がんの早期発見のためCTやMRIなどを用いた大腸検査や肺がん、乳がん検診も行っています。
放射線治療では、リニアックを用いた外照射を実施しており、前立腺がんや乳がんなどは外来通院でも可能です。最近では数多く定位放射線治療、体幹部定位放射線治療や強度変調放射線治療を実施しています。
核医学診療では、去勢抵抗性前立腺がんの骨転移に対する塩化ラジウムを用いた治療や131ヨードを用いたバセドウ氏病や甲状腺癌術後症例のアブレーション療法(残存甲状腺の破壊)を行っています。
患者さんが安心して検査・治療を受けていただけるようスタッフ一同、サービス向上に努めています。
がん診療におけるリハビリテーション
現在、がんは「不治の病」から「ともに生きる病」へと変化しています。がんの治療も手術治療や化学療法、放射線治療、免疫療法など様々です。そういった状況で中央リハビリテーション部は特に入院中の患者様が治療中に筋力や体力が落ちないようサポートする体制をとっています。
がんの治療中は体調の変化が起きやすく、場合によっては長期臥床により治療終了後速やかに退院できないケースもあります。そういった治療に付随する問題(2 次的障害)を未然に防ぎ、筋力・体力を維持して治療終了後ご希望であるスムーズな自宅退院をサポートすることが目的です。
体調が悪くて歩くことが出来なかったり、抗がん剤治療などで免疫機能が落ちお部屋や病棟から出られなかったりする患者様には、セラピストがお部屋へ伺ってその日の体調や状況に応じて体力・筋力維持のお手伝いをいたします。
また、治療や病気に対するストレス解消のため折り紙やクラフトといった作業を通したリハビリも実施しております。
がん治療にむかう患者様の心身の状況を健やかに保ち、「ともに生きる病」やその治療での弊害を出来る限り少なくして、患者様の笑顔を維持できるようこれからもお手伝いをさせていただきます。
栄養指導(栄養相談)
医師や看護師が、患者さんの栄養状態は大丈夫かな?栄養相談が必要かな?と感じた時や、患者さん自身が、最近の食事や体調に不安を感じた場合などに、栄養指導を受けることができます。患者さんの体調に合わせて1回30分程度を目安に、ゆっくりお話いただけるようにしています。
治療中の栄養指導(栄養相談)
食事は体調管理には不可欠です。治療によって、これまで普通にできていたことができなくなることは、体調に変化を与え、不安になってしまうこともあると思います。その変化が出てきた場合を想定して、食事の準備をする方法を一緒に考え、対応できるように情報を提供していきます。
ご相談いただくことで、安心して治療できるよう環境づくりをお手伝いします。
がんと告知されると、多くの人がショックを受け、強いストレスにさらされます。強いストレスにさらされた後に、不安や抑うつ、あるいはイライラして落ち着かないなどの症状が出現し、日常生活に支障をきたす疾患を適応障害といいますが、がん患者さんの10~30%が経験するといわれています。また、治療中には、効果がどのくらい得られているのか、副作用はどう変化していくのか、再発するのか、など悩みや不安が多くなりやすい状態におかれます。さらに、身体の痛みは心にも影響し、さまざま不調につながることもあります。
身体と心は相互に影響しあっており、身体の治療を進めながら心の状態も整えていくことががんの治療に役立ちます。臨床心理室では、がん治療中の心の変化について、段階ごとに患者さんのお話をうかがい、どのような状態かを把握して、それに合わせて心理的なサポートを行います。
当院には、がんに関する治療や療養生活について相談する窓口が設置されており、患者さんやご家族など、どなたでも無料でご利用いただけます。
窓口では、がんについて詳しい看護師や、生活の相談ができるソーシャルワーカーが相談員として対応しています。センターでは相談される方の話を聞きながら、一緒に状況を整理し、相談される方のお気持ちに沿った対応をしています。
生活のことや、治療や療養に伴う疑問や不安を誰かに話すことには抵抗があるかもしれません。また、相談した内容が誰かに知られてしまうことへの心配もあるかもしれません。
しかし、ご相談いただいた内容が、相談される方の同意なしに他者へ知られることはありませんし、匿名でのご相談も可能です。相談員は、そのお気持ちに配慮をしながら、相談にあたらせていただきます。
がん診療センターは、正面玄関を入ってすぐ右側にあります。そちらに相談員がおりますのでお声がけ下さい。
(1)地域住民の皆様にがん検診の意義と重要性を発信し、受検率向上と早期発見に努めます。
(2)各がん検診の相談を当センターで担い、がん検診の啓蒙や要精密検査の指摘を受けた方の利便性を高めます。
どうぞお気軽にご相談ください。
(「全国がん登録」制度について)
2016年1月より「がん登録等の推進に関する法律」の施行に伴い、「全国がん登録」制度が開始されました。 全国の医療機関はがんと診断された患者さんのデータを都道府県知事に届け出ることが義務化されました。中級1名
初級1名
計2名