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うみねこ通信 No.310 令和7年4月号
アドバンス・ケア・プランニング
看護師長補佐 二羽 幸子
アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)とは?
- 万が一のときに備えて、あなたの大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるかについて、自分自身で考えたり、あなたの信頼する人たちと話し合ったりすることを「アドバンス・ケア・プランニング~これからの治療やケアに関する話し合い(愛称:人生会議)」といいます。
- これらの話し合いは、もしもの時にあなたの信頼する人があなたの代わりに治療やケアについて難しい決断をする場合に重要な助けとなります。
- ここで、アドバンス・ケア・プランニングの進め方について紹介したいと思います。
- 【ステップ1:希望や思いについて考えてみましょう】
- あなたが大切にしたいことは何ですか?
- 例)・家族や友人と十分に時間を過ごせること
- ・身の回りのことが自分でできること
- ・痛みや苦しみが少なく過ごせること
- ・望んだ場所で過ごせること など
- あなたの生活で大切にしたい思いを考え、伝えておくことで、あなたの希望に沿った治療・ケアを受けられる可能性が高くなります。
- 【ステップ2:健康・治療について考えてみましょう】
- 1.あなたの身体の状態や病気について、どのような経過をたどるか、予後など詳しい説明を受けたいですか?
- 2.受ける治療に関して、希望がありますか?
- 例)・一日でも長く生きられるような治療を受けたい
- ・苦痛を和らげるための十分な処置や治療を受けたい
- ・できるだけ自然な形で最期を迎えられるような必要最低限の治療を受けたい など
- 3.これから先、病状が悪化したり、もしもの時が近くなったりした時には、どこで過ごしたいですか?
- 例)・自宅 ・自宅以外(病院 介護施設) など
- 4.もしもの時が近くなった時に、「延命治療」を希望しますか?
- 病気について情報をどのくらい知りたいか、どのような治療を受けたいか、人によって希望はさまざまです。あなたの希望や思いを考えてみましょう。
- 【ステップ3:あなたの代わりに伝えてくれる人について】
- あなたの代わりに意思決定をしてくれる人はいますか?
- あなた自身で意思決定できなくなった時、あなたに代わって意思を伝えてくれる人(代理人)がいれば、あなたの希望を伝えてもらうことができます。家族でも親しい友人でも構いませんが、信頼して任せることができる人がよいでしょう。その人に、あなたの希望や思いを伝えておきましょう。
- 【ステップ4:希望や思いを文章にしましょう】
- 「気持ちが変わること」はよくあることです。その都度信頼できる家族や友人や医療・介護従事者と話し合いましょう。
- 医療・介護従事者(医師や看護師など)に希望を伝えた後でも、いつでも内容を訂正することはできます。病状や症状が変化したときなど定期的に考えを整理し直し、必要に応じて主治医や家族と話しておきましょう。
- いかがでしたでしょうか。アドバンス・ケア・プランニングについては、医療現場においてもまだまだ発展途上です。自分自身も両親を病院で看取りましたが、最期はどうしたいか話し合いをしたことがなく、色々聞きたいことも聞けず、これでよかったのか、もっとできることがあったのではないかと後悔した経験があります。
- 健康な方も、療養中の方も患者さんが最期まで尊厳を持って自分らしく生き抜くために、家族の思いや自分の考えを話し合う機会はとても大切であり、私たち看護師が身近な存在として関わり、医療チームとして支援していきたいと考えています。
- ※詳しく知りたい方は、当院の1階ロビーに「アドバンス・ケア・プランニングについて」のパンフレットと「私の気持ちの確認用紙」がございますので、どうぞご活用ください。
