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突然、胸が息苦しくなったり、痛くなったりしたとき、心臓を養っている血管(冠状動脈)の一部が急に狭くなったり、途中で途切れてしまっている場合があります。これを我慢して放って置くと、狭くなったり途中で途切れてしまっている血管から先の部分の栄養補給が不足し、心筋が壊死を起こしてしまった場合(心筋梗塞)には、死に至ることもあります。
この検査室では、こうした心筋梗塞など心臓の血管を調べ、治療を行います。治療の場合、検査により冠状動脈が狭くなったり、途切れている部分に対して、血管の中に風船付きのカテーテルを入れて、狭くなった血管内を拡げたり、また拡げた閉塞部分が再び狭窄を起こさないように、部分的に金属による血管内補強を行いますが、開胸手術をすることなく安心して治療できるのが特徴です。
心筋梗塞を起こした血管の治療はエックス線透視下で行われますが、治療は検査よりも比較的長く時間がかかるため、近年患者様の被ばくが問題視されてきました。
当院ではいち早くこの問題に取り組み、全国で2番目(東北では1番目)に被ばく低減推進施設の認定を受けるとともに、血管撮影・治療専門の認定放射線技師をローテーションに加え、安全と質の高さを提供しています。
平成22年7月には最先端半導体技術を搭載した心臓専用血管撮影装置を導入しました。最新の治療に対応できるステントブーストと呼ばれるソフトウェアが搭載されており、従来方式に比べて大幅に視認性が向上しました。もう一つの特徴はX線検出器(フラットディテクタシステム)による少ない被ばく線量で高分解能と優れた画質が得られる点にあります。これらの技術により、今まで以上に正確な診断と治療を少ない被ばくで行うことが可能となりました。