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うみねこ通信 No.2 平成11年8月号

ライフスタイルと生活習慣病

副院長(外科)  相内 晋

日本人の死亡三大原因は、癌、心臓病、脳卒中です。加齢と共にこれらの病気にかかる率が高くなるため、以前は成人病と言われていましたが、近年その発生が低年令化し、その原因として食生活、運動など、幼少期からのライフスタイル(生活習慣)の影響が大きいことがわかり、生活習慣病と呼ばれるようになりました。
 これらの疾患における成因を、ライフスタイル、環境、遺伝の3つに大別しますと、遺伝は20%前後で、あとはライフスタイルと環境が関係しているとの報告があります。環境汚染が懸念されている現在、病気予防のためには、ますます健康な習慣が大切になってきています。

基本的な健康習慣
  • (1) 規則正しい朝食:毎日きちんと朝食を食べる。
  • (2) 適正な睡眠:1日平均7~8時間は眠っている。
  • (3) バランスのとれた食事:三度の食事に必ずエネルギー源とたんぱく質とビタミン類が入っている。砂糖使用の制限。脂肪分は総エネルギーの30%を超えない。塩分は10グラム以下。腹七分目。間食はしない。
  • (4) 禁煙:たばこは“百害あって一利なし”。
  • (5) 運動:1日1時間の散歩。1週1時間の活発な運動。
  • (6) 適正な飲酒:ビールなら大瓶1本、日本酒なら1合まで。
  • (7) 適正体重:体格指数を19~25に維持する。
    「注」体格指数=体重(kg)/{身長(m)の2乗}
  • (8) 労働:あまり働きすぎないように。疲労をためないこと。
  • (9) 心と時間の余裕:ストレスをため込まない。

健康な生活をするためには、病気の早期発見・早期治療も大切ですが、病気になってからの医療よりも、長年かかって発生する現代の病気に対しては、原因除去を基本とする予防が、より効果的で、より経済的と思われます。今からでも遅くはありません。健康な習慣をつけましよう。ライフスタイルをきちんとすれば、多くの病気が予防できることを、忘れないでください。

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