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副院長(外科) 相内 晋
日本人の死亡三大原因は、癌、心臓病、脳卒中です。加齢と共にこれらの病気にかかる率が高くなるため、以前は成人病と言われていましたが、近年その発生が低年令化し、その原因として食生活、運動など、幼少期からのライフスタイル(生活習慣)の影響が大きいことがわかり、生活習慣病と呼ばれるようになりました。
これらの疾患における成因を、ライフスタイル、環境、遺伝の3つに大別しますと、遺伝は20%前後で、あとはライフスタイルと環境が関係しているとの報告があります。環境汚染が懸念されている現在、病気予防のためには、ますます健康な習慣が大切になってきています。
健康な生活をするためには、病気の早期発見・早期治療も大切ですが、病気になってからの医療よりも、長年かかって発生する現代の病気に対しては、原因除去を基本とする予防が、より効果的で、より経済的と思われます。今からでも遅くはありません。健康な習慣をつけましよう。ライフスタイルをきちんとすれば、多くの病気が予防できることを、忘れないでください。