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うみねこ通信 No.145 平成23年7月号

地域連携看護セミナー開催中

外来看護師長、皮膚・排泄ケア認定看護師  田中 倫代


 毎月第2木曜日17時、青森労災病院会議室で「地域連携看護セミナー」を開催しています。参加者は、病院、クリニック、老健施設、訪問看護ステー ション、企業の診療室、看護学校など、様々な医療施設に勤務している看護師です。
 このセミナーは「医療施設間の垣根を取り払い、医療知識の共有と実践技術を切磋琢磨する」ことを目標としています。
 昨年12月15日に立ち上げたばかりですが、震災で中止した3月を除き、先月までに5回開催しています。セミナー開始から先月までのテーマは、以下の通りです。

第1回目 ノロウィルス対策

第2回目 褥瘡管理 -スキンケアを中心に-

第3回目 抗がん剤曝露予防

第4回目 リンパドレナージュって何?

第5回目 放射線被曝について

第6回目 ポート管理について


 

セミナーの内容は、感染症の流行時期に合わせたり、直接、患者さんへの説明やケアに役立つ知識や技術の習得を目指したものになっています。5月には、福島原発事故に関連して、八戸地域に避難されてきた患者さんを正しい被曝知識を持って受け入れるという内容でした。
 セミナーの担当者は主に日本看護協会認定看護師、学会認定士ですが、放射線被曝のように看護分野以外のテーマの場合はその分野の専門家にお願いしています。さて、これからの予定ですが、以下のテーマとなっています。

第7回目  創の治り方 -創傷治癒過程と創傷治癒三原則-

第8回目  感染対策のイロイロ

第9回目  フットケア

第10回目  呼吸療法

第11回目  ノロウィルス対策

第12回目  PEG管理について


 このセミナーを継続することで、「施設間の垣根を取り払う」「地域の看護の質向上を図る」という当初の目的に近づくことができました。以前は他医療施設に看護ケアや処置の継続をお願いすると、高度なケアや処置に自信がなく、萎縮した気持ちになっていたと伺います。しかし、セミナーを通して顔見知りになることで、困った時や気になった時は、気軽にお電話いただけるようになりました。これからも大勢の参加を期待していますので、興味のある医療スタッフは是非、おいで下さい。今は、病院完結型の医療ではなく、地域の医療を受けながら治療を継続していく時代です。一定水準の継続した看護を受けることができるのは、患者さんにとってもメリットが大きいと考えています。
 機会があうと皆さんも見られるはずです。 親子ペンギンがお互いに目を合わせ、気持ちを合わせているイラストを。
そのイラストを辿り、会議室に向かうセミナー参加者と私たちは、今日も共に学びあっています。

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